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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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視点をかえて被災地を見てみると・・・「福島の声を聞こう!vol.12」開かる

昨日の31日日曜日、2Fガーデンで渡辺一枝さんのトークの会「福島の声を聞こう!」の12回目が開かれました。


今回は少し趣向を変えて、当事者である被災現地の方ではなく、2012年以来東京から南相馬に通い続けている2人のボランティアの方に来ていただき、外部の目から捉えた被災地・被災者の様子を語っていただきました。ゲストスピーカに迎えたのは、職業は解体屋という“かまけん”さんこと鎌田研司さんとカメラウーマンである小山謹子さん。“かまけん”さんは被災地では瓦礫の片づけ、家屋やビニールハウスの修復、畑仕事など肉体労働を一手に引き受けているとか。片や小山さんは【キッズレターto南相馬市】と題して小さなプレゼントを添えた手紙を全国に呼びかけて集め、仮設住宅一軒一軒訪ねては被災者に届けてコミュニケーションを深め、「心のケア」をしている方です。

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“かまねけん”さんはパンク・ミュージシャンでもあって、モヒカン刈りをした仲間や刺青だらけの仲間達と南相馬市に通い始め、当初は「こんなおっかなそうな男たちが」と煙たがられていたそうですが、瓦礫の片づけや畑仕事などを労を厭わずやるうちに被災者の方から信頼されるようになり、今では毎月一度の訪問を心待ちされるまでになっているとのこと。同情的な目線ではなく、人間同士として同じ地平に立ってお付き合いをごく自然にしてきたことから、お婆ちゃんなどとのエピソード話が次々と出てきて、被災地の人々が今どんな状況下にあって、どんな心の問題を抱えているかが、よく伝わってくるお話でした。

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手紙を通して全国と被災地をつなぐ活動を続けている小山さんもまた、時間をかけて仮設住宅の方たち一人ひとりとの関わりを大切に交流を続け、ささやかに見えても「言葉」を通して人にとって欠かせない「心のケア」を続けているのですから、大切な役割を果たしていると言えるでしょう。

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これまでの「トークの会」と違って、私たちと同じく東京辺りに住む者が被災地で起きていることをどのようにして自分事として向き合い、それを同じ地平に立って考えることの大切さを知るまたとない機会となりました。かまけんさんが「被災地と私たちの所との間に隔てる境界線などありません。一緒の場所で起きていること、つまり日本で起きていること、世界で起きていることとして考えていかなければならない」と語っていたことが強く印象に残ったトークの会でした。(記:伊藤孝)












by sh_offstage | 2014-09-01 23:05 | Comments(0)
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