D-zoneフェスティバルの一つとして三浦香織さんが振り付け構成した作品『祝福』の公演が昨日の土曜日2回にわたって行われ、人の生きる姿をさまざまなダンス風景として見せてくれ舞台となりました。
出演者は、三浦香織さんはじめ、石川アユミ、加藤理都子、渋谷智志、菅原圭輔、滝澤優子、舘祐貴子に映像で出演の山口裕子の皆さん。ソロあり、デュエットあり、群舞ありといろいろな組み合わせで、多彩なダンスシーンが展開していきました。
山の麓に一本の樹
今日も誰かが訪れる / 頂点(いただき)へと向かうもの / 里へ下りて来るもの / 樹陰にやすみ / 水と果実を運び / 幼児(おさなご)ははるか遠くをみつめ / 異国のことばに耳をすます / 誰にも語れぬ空白を / ひとり抱えて樹の許にたたずんでいた彼女は / そっと歩いて行った
風は海から / 鳥はどこから / 人は豊かか / 地上はどんなところだったか
樹はみつめている / 彼らと対話を重ねる日々に / じぶんと / じぶんのまだ知らない /
山と、樹と、空のことを(当日プログラムより)
三浦香織さんは、セッションハウスで松本大樹さんに師事し、自ら作品の創作にチャレンジし始めている振付家でありダンサーです。これからもどのようなダンサー達と作品を生み出していくのか、楽しみがつのってくる公演でありました。(記:伊藤孝)