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「福島の声を聞こう!」に若き農業生産者が登場

2012年以来続けている渡辺一枝トークの会「福島の声を聞こう!」の22回目が、2月24日に開かれ、遅ればせながらの報告をしたいと思います。
被災以来7年目を迎える福島は、原発事故の収束・廃炉への見通しは立っていない状況が続いていますが、その中で代々続けてきたふる里の農業を立て直そうと格闘している方も少なからずいらっしゃいます。そこで今回は福島原発から48キロの二本松市の東和地区で農業に従事している菅野瑞穂(すげのみずほ)さんに来ていただき、農産物を生産する若き農民の立場からみた福島の今を語っていただきました。
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菅野さんは東京の日本女子体育大学の卒業生で、学校の教員になろうと思った時もあったけれど、農家に生まれたこともあって手ごたえのある仕事として、農家を引き継ぐことを決意して帰郷。その一年後に大震災と原発事故に遭遇、支援活動をしながら放射能禍の中にあるふる里をどのようにしたら蘇らせることが出来るかと考え、それまで以上に気を入れて農業に取り組むようになったとのこと。後半ではスライドを見せながらお話をして下さいました。
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菅野さん達は畑から放射能の影響を払拭することに苦労しながら、安全を確認して畑作を再開した菅野さんですが、地区の皆さんと語らって食品の放射能検査機を購入し、安全な野菜や米を自信を持って提供することに漕ぎつけたといいます。
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そして農作業に取り組むと同時に、菅野さんは「きぼうのたねカンパニー」という会社を立ち上げ、有機栽培した大豆を使って納豆を作り出荷するなどのほか、旅行社とタッグを組んで福島の農業の現状を知ってもらおうと東京などから参加者を募り、民宿してもらいながら「人と自然をつなぐ体験プログラム」というワークショップなどを実施しています。除染が困難な里山できのこ採りなどはまだ出来ないという厳しい状況は続く中、地域の農への取り組み方に共感してIターンで就農し始める若い人達が出始めていて、菅野さんは「きぼう」という種をまき続けることにとって大きな励みになっているとのことでした。
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「福島の声を聞こう!」では年月を経るにつれ被災地の人々の中に亀裂が生じてきているなどの深刻な問題も数多く報告されていますが、そうした中にあっても菅野さんのような「きぼう」の種をまこうと努める若い人の声にも耳を傾けることも欠かせないことだと痛感させられるトークの会だったように思います。このトークの会、次回はゲストスピーカーは未定ですが、5月12日(金)に予定しています。
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by sh_offstage | 2017-03-05 15:58 | Comments(0)
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