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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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育ちいくUDCのダンサーたち

一昨日と昨日の2日間、UDCアフターズ「もぬけのから」は、6作品が競演する中身の濃い公演となりました。

大学を卒業してからに踊り続けてきたダンサー達は、ソロから2人組、3人組、4人組、5人組、6人組と、まるで図ってそうしたような組み合わせで、静謐な踊りから祝祭的な踊りまで個性豊かなダンスの連続で、お客さ
んにとっても“お腹いっぱ“”状態の充実したプログラムだったようです。

学校を卒業して働きながらダンスを続けていくことは容易な道ではありません。しかし、ダンスをやり続けたいとの想いを抱き続けている若者たちばかりです。その成長ぶりが如実に伝わってくる作品の連続には圧倒されるものがありました。

休憩時間には、近藤良平さん作曲の「休憩音頭」が流れる中、ダンサーとお客さんとが一緒になって体をほぐす一幕もあって、劇場空間には熱くも爽やかな空気が流れていました。(伊藤 孝)
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by sh_offstage | 2011-05-30 18:40 | Comments(0)

山本作兵衛さんの炭坑画がユネスコの「記憶遺産」に

福島原発事故の先行き不安が続く中、原発の是非が問われ始めていますが、かつて日本のエネルギー供給を担ってきた炭鉱で働く人々を描いてきた山本作兵衛さんの記録画が、ユネスコの「記憶遺産」として登録されるというビッグ・ニュースが飛び込んできました。「記憶遺産」にはフランスの手書き版「人権宣言」や「アンネの日記」などが登録されていますが、日本からは初めての快挙です。

山本作兵衛さんは7歳の頃から働き始め、福岡県の筑豊地方に数多くあった中小の炭鉱を渡り歩いて働いてきた根っからの炭坑労働者。63歳の時から次第に消えていく炭坑の姿を次代に伝えようと絵が描き始めた作兵衛さんは、92歳で亡くなるまで2千枚近くの絵を描いたと言われています。落盤やガス爆発などの危険にさらされた地の底での過酷な労働の様子から、結束の強かった炭坑長屋の人々の暮らしぶりに至るまで、画用紙に水彩で丹念に描いた作品群は未来に残す貴重な文化遺産です。

私もTBSで働いていた頃、ラジオ番組で作兵衛さんのお話と炭坑唄を聞きに伺ったことがあり、その時に1枚の絵を下さいました。ここに紹介する作品がそうですが、一月ほど前に棚の奥にしまってあったのが見つかったばかり。貴重な文化遺産、私蔵しておくのは勿体ないと思い、福岡県田川市にある石炭歴史博物館に保存を依頼しようと思っていた矢先のニュースでした。
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余談ですが、昨年夏ジャンさんがワークショップ生による作品の中で炭坑節を使いましたが、その時に作兵衛さんの唄声に魅かれそれを使おうと試み、難しくて取り止めたということがありました。

エネルギー問題を真剣に考え直さなければならない今です。これまで日本のエネルギーの一端を支えてきた人達の苦闘の歴史をこの機会に知ろうとすることも大切なことと思います。(伊藤 孝)



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by sh_offstage | 2011-05-27 11:07 | Comments(0)

再び人と人の絆の大切さを確認

d0178431_1742020.jpg先週の土曜日21日は、2月から続いてきた「D-zone」リレーの最後を飾って、三浦香織さんのグループ
公演「カケル」が行われました。
6人のダンサーが群舞を挟んで一人ひとりが向き合うダンスは、先週の鈴木拓朗君とは表現の仕方は異なるものの、人と人との絆の大切さを丹念に伝えていこうという想いが伝わってくる舞台でした。また今年5月は、三浦さんが師事していた野和田恵里花さんが亡くなられてから4年目の春です。そのためか作品には恵里花さんへのオマージュといった感もあり、見る私達にもさまざまなことを想起させる公演となりました。
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先週から人と人との絆について書いていますが、先日朝日新聞に被災者の声として掲載されていた漁師さんのお話を皆さんにも読んでいただきたく思いましたので、ここに転載しておきましょう。
「地震をj経験して改めて家族の絆ってか、大切さが分ったな。いつもいる人が隣にいるってだけで気持ちが穏やかになる。昔はよく頭ごなしに怒ったけど、最近は家族への言葉遣いも優しくなった。オレ漁師だから、一日も早く海が元通りになって、家族と一緒に漁ができる日が来てほしい。」(大船渡市、新沼晃さん)

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by sh_offstage | 2011-05-23 18:01 | Comments(0)

人と人の絆の大切さを求めて

14日の土曜日、「D-zone」リレー、パフォーマンス・グループ“chairoi PURIN”の公演が行われた。
作品は名づけて「あずき」。「今夜はあずきご飯ですよ」とのかけ声は、家族をつなげるキーワード。
犬も猫もいる11人の一癖も二癖もある家族が繰り広げるユーモラスなシーンの連続に、笑い声が客席のそこここから聞こえてくる楽しい舞台となった。
振付・演出の鈴木拓朗君は演劇畑の出身だけに、その特性を生かした「シアターダンス」ともいえる手法で、昔懐かしい囃し唄なども随所に出てくるテンポのよい展開で観客を魅了した。
お客さんの中には東北の被災地からやってきた人もいて、家族の物語に涙していたという。
それにつけても、大災害で数多くの家族の物語が失われた今、家族の絆、人と人の絆の大切さを改めて痛覚させられるこの頃である。                            (伊藤 孝)
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by sh_offstage | 2011-05-18 23:31 | Comments(1)

あれから2ヶ月

東日本大震災から2ヶ月、時間の経つのは早いものですが、被災地には難題が山積みであり、それに加えて放射能漏れを起こした福島原発の終息には長い時間がかかると推察されています。

先頃管総理は地震や津波による破壊の怖れのある浜岡原発の運転停止を要請し、原発の存在の是非を問い直す一歩を踏み出したかに見えますが、政財界などからの反発も根強くあって先行きは不透明。
それだけに私達一人ひとりがこれからどのような生き方を選択していくのかをしっかりと見極め、その声を反映させていく方途を見つけていかなければならないでしょう。

私達は震災直後から“チリも積もれば山となる”ということから、
1年間を目安に「ちりつも作戦」と題した義援金募集の活動を続けていますが、これまでに26万円余の寄金(前回210,105円、今回53,737円)が集まり、毎月11日に日本赤十字社を通して被災地に届けています。
この未曾有の体験を風化させないためにも、微力なことであっても被災地の現状へ目を向け続けていく一助になればと思っています。
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そして、この不安に満ちた時だからこそ、いっそう平常心を持って行動することが大切だと思い、私達は節電などに努めながら企画を進めています。

その一方では今は非常時、ダンスや音楽は「不謹慎」「自粛せよ」といった声も聞こえてきて、浅草の三社祭などが中止になるという事態も起きています。
確かに今は非常時、被災地の映像を見るにつけ戦後の焼け跡を思い起こして第二の戦後の感がありますが、放射能との戦いが進行中であるとすると今は戦争中でもあるのです。だからといって先の大戦中に「欲しがりません、勝つまでは」、「贅沢は敵だ」といって、個々の声を抑えつけ、一億一心で総力戦に駆り立てられたような「自粛ファシズム」の愚を再び犯してはならないでしょう。
今起きていることの深意を考えながら、暗雲垂れ込める時代だからこそ暗闇からもがき出る“歌舞音曲”をとの心意気が必要なのではないでしょうか。                               (記:伊藤 孝)










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by sh_offstage | 2011-05-11 21:49 | Comments(0)