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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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濃密な舞台空間を創り出した刹那舞踊団公演

一昨日の土曜日と昨日の土曜日、D-zoneフェスティバル第12弾として、お馴染みの刹那舞踊団の公演が行われ、2つの作品で濃密な世界が創り出されました。

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「刹那」とは「きわめて短い時間、瞬間。今の一瞬一瞬を大切に生きること」。それを信条とした舞踊団のセッションハウスでの単独公演は3回目で、振付・演出の米川毅さんと米川千津子さんはじめ、森政博さん、星野佐知子さん、滑川康人さんら5人のダンサーが力のこもった舞台を見せてくれました。

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1部の作品は名づけて「BUTTER」。ヒップホップにモダンダンスなど「ジャンルの異なるダンサーが融合するとどうなるかという、ある意味化学実験」とうたった作品でしたが、違和感なく溶け合った見事な世界が出現しました。

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2部の「蜘蛛の糸」は言わずと知れた芥川龍之介の短編小説をダンスで綴る作品です。

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舞台背面にはきらきら光る蜘蛛の糸が張りめぐらされ、天に誘う今にも切れてしまいそうな儚い糸に群がる人間ドラマが、舞台美術と照明が創り出す幻想的な空間の中で展開されていったのでした。

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さまざまな舞台が次々に出現するD-zoneフェスティバル。今週末はひとまずお休みとして、75日(土)は古園井美果さんのソロ公演、6日(日)は「シアター21フェスvol.97夏編」で、D-zoneフェスティバルは712日(土)のnobolabo公演へと続きます。(記:伊藤孝)















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by sh_offstage | 2014-06-30 20:23 | Comments(0)

富高ふき子展「遊びをせんとや生まれけん」始まる

富高ふき子さんは絵を描き始めて30余年、1999年より自由美術展に出品し、2010年には佳作賞を受賞したというベテラン画家。その個展が昨日28日から2Fガーデンで始まりました。

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富高さんの絵の世界は、水彩を軸に美しい色彩構成の中から人や動物や家やさまざま形象が見えてくる風景画や、自在な筆致で描いた親しみを感じる人物像などを、具象と抽象表現を混在させながら描き出していき、見る人をハッピーにしてくれます。

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小柄な体のどこにこんなにエネルギーがあるのかと思わせられる大きな作品からかわいらしい小品まで38点が展示され、ギャラリー空間はまるで楽園のよう。

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展覧会のタイトルは、自由美術の先達・石田貞雄さんが「梁塵秘抄」から名づけて『遊びをせんとや生まれけん』。言いえて妙の富高さんの展覧会、77日(月)まで開かれています。ぜひ覗いてみて下さい。楽しいこと必定です。(記:伊藤孝)




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by sh_offstage | 2014-06-28 22:12 | Comments(0)

地域自生にむけて「福島の声を聞こう!vol.11」開かる

間歇的に雷雨に見舞われた昨日25日(水)、2Fギャラリーで渡辺一枝トークの会「福島の声を聞こう!」の11回目が開かれました。

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今回ゲストスピーカーとして来ていただいたのは、福島県に準ずるほどの高い放射能を浴びた宮城県の丸森町筆甫(ひっぽ)地区でみそ造りをしている太田茂樹さん。太田さんは3回目のトークの会にも来ていただいた方ですが、今回は太田さんご夫妻が中心になって進めているNPO法人「そのつ森」による廃校となった中学校の校舎を利用した再生プロジェクトのことを中心に話していただきました。

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三方を福島県に接する宮城県の南端にある丸森町。その山間にある人口700人余りの筆甫地区の自然と共生する人々に魅かれて、太田さんがいわゆるIターンで東京から移り住んだのは19年前のこと。そこで無農薬で米や大豆を栽培し、みそを造りて続けて「ひっぽの元気みそ」として人気を得るまでになっていました。そこを襲ったのが原発事故。しかし、ただ福島県ではないという杓子定規な決め方で、放射能測定など行政の対応が遅れに遅れ、東京電力からの損害補償もなく差別されてきました。そうした中で、太田さん達は自ら放射能測定をして安全な食品作りに取り組みながら、地域再生のための活動を始めたのです。


その一つが、原発事故の直後、隣接する福島県南相馬市から200人の避難民を迎えたことのある中学校の廃校舎を、地域の人達が寄り集う福祉と交流の拠点として活用していこうというプロジェクトでした。丸森町も「そのつ森」に校舎の無償提供を決め、風呂場や宿泊設備などの整備を進め、来春からはお年寄りが寄り集い、外からやって来る人達が宿泊して自然の中でさまざまな活動が出来る場にしていこうというのです。

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原発事故の前は、豊かな自然に魅せられて太田さんのように筆甫にIターンで移住してくる若者が多かったそうですが、事故後集落を後にする人が相次いだといいます。しかし、太田さんは「世話になった集落の人達を残して去る訳にはゆかぬ」と、家族ともども筆甫に残ることを決意、地域再生のための活動を始めたのでした。他所から来た者(太田さんはマージナルな存在と言います)は、昔からのしがらみにとらわれることがなく自由に発言出来るし、長いこと住んでいるので集落の人も信頼して耳を傾けてくれる。移住者ならではの役割をフルに生かして活動しているのです。


そうした活動の様子を生き生きと語って下さった太田さんにとって最近嬉しかったことは、今年の夏若いカップルが筆甫に移住してくることが分かったこと、それを語る太田さんの笑顔は輝いていました。筆甫だけでなく過疎化にさらされた所は全国各地に広がっています。それに抗してコミュニティの再生と自生を図る太田さんのような活動が各地に生れてくることが、ひいてはグローバル化にさらされた日本のあり様を見つめ直し、救うことになっていくのではないか、太田さんのお話を聞きながら思ったことでした。

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被災地に通う中で知り合った方をゲストスピーカーとして招き続けている渡辺一枝さんは、トークの会の次の日から再び、南相馬市や飯館村に行かれるとのこと、その活発な取り組みには頭が下がります。次回は831日に予定しています。(記:伊藤孝)










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by sh_offstage | 2014-06-26 20:13 | 渡辺一枝トークの会 | Comments(0)

刹那舞踊団が2作品で単独公演開催へ

今週末土曜日と日曜日は、D-zoneフェスティバルの第12弾として、お馴染みの刹那舞踊団が登場します。

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刹那舞踊団は米川毅さん、千津子さんが主宰し、ヒップホップやジャズ、モダンなど様々なジャンルのダンスが融合したカンパニー。セッションハウスでは3回目となる単独公演で今回は『Butter』と『蜘蛛の糸』という2作品を公開、5人のダンサーが出演します。

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昨夜、照明・音響の下見があり、1人は都合で不参加でしたが、芥川龍之介の小説をモチーフにした『蜘蛛の糸』は、照明が入る本公演では、どのような世界が出現するのか、楽しみなところです。

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公演は28日(土)19時、29日(日)13時と19時の3回です。日曜日のマチネーは満席になっていますが、その他の回はまだ余席があります。皆様のお越しをお待ちしています。(記:伊藤孝)





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by sh_offstage | 2014-06-25 02:07 | Comments(0)

C×C公演、盛況裏に終わる

一昨日の土曜日と昨日の日曜日、D-zoneフェスティバル第11弾として、「C×C」カンパニーの公演が3回にわたって行われました。

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『春木桜子の死に関する考察』と題した作品は、若者たちの死への想いを、自殺への願望や迷いを、男女の対話と殺し屋役の女性がからむ物語を、演劇的表現と心象風景をダンスで表現していくというユニークな構成によるもので、観客にも死や生についての思考を促す時間がゆっくりと流れていきました。

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脚本・演出は古賀裕人さん、振付は藤井咲恵さんと久保佳絵さん他で、9人が舞台に登場しての2時間を越える舞台となりました。

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このD-zoneフェスティバル、来週の土曜日と日曜日にはセッションハウスでもお馴染みになった刹那舞踊団が登場します。楽しみにしていて下さい。(記:伊藤孝)



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by sh_offstage | 2014-06-23 03:34 | Comments(0)

閑話休題:神楽の迫力に圧倒された広島への旅

先頃、我が故郷広島を久々に訪ね、お神楽の公演を見て、その構成力や迫力に民俗芸能の底深さに圧倒されてきました。

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私が見たのは広島県民文化センターの大ホールで毎週水曜日に開かれている定期公演。この日に出演していたのは、広島市の山間の地区からやって来た「宮之木神楽団」で、演じられたのは『岩見重太郎』と『八岐大蛇(やまたのおろち)』の2演目。

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休憩を挟みながらも、それぞれ1時間近くある演目を同じメンバーが踊りきる技量と迫力には目を見張らされました。とりわけ『八岐大蛇』は6mあるコスチュームをつけた6匹の大蛇が舞台いっぱいに激しく動き廻る様子は圧巻で、観客の大喝采をあびていました。

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神楽は、五穀豊穣を喜び、自然の恵みを授けてくれた神々と郷土を守ってくれた先祖の魂へ感謝する農耕儀礼から生まれたものです。伝説や神話を基にした悪人、悪霊退治が物語の主軸ですが、退治される悪霊や狒々、大蛇などの動きに見せどころがあるのがなかなか面白いところです。
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広島県の各地には島根県とともに数多くの神楽団があって、競うように一年を通して活動しているとのこと。「月一の舞い」という毎月開かれる広島・島根に伝わる石見系神楽の交流公演に参加している神楽団は、貰ったパンフレットには何と77チームが名を連ねていました。中には高校生のクラブも入っているから驚きです。それも古くから伝わる物語をいかにして見る人親しんでもらえるか、各神楽団が創意工夫を重ねて競い合っているのですから、見応えあるものが次々産まれてくるのも頷けるところです。

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神楽団には若者も大勢参加していますが、ほとんどの人は働きながら週に23日仕事を終えた後に集まって稽古に励んで技を磨いているとのこと。働きながらダンスに取り組んでいる我らのコンテンポラリーのダンサー達も負けてはいられませんね。

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中国山地の町や村もグローバリズムと画一化の暴力が吹き荒れる中で、ご多分に漏れず過疎化にさらされていますが、若い人も参加するこうした民俗芸能がコミュニティを支えるものとして機能していることは、とても大切なことのように思えます。先頃NHKテレビで「原発事故と民俗芸能」という番組で、福島県に800近くあった民俗芸能やお祭りの多くが津波と原発事故で存続が難しくなった中、崩壊した集落の人と人のつながりを取り戻そうと、天狗舞や田植え踊りの復活に必死に取り組む人達の姿が紹介されていました。広島の神楽ともども、私達が民俗芸能を支える人達から学びとることは沢山あるように思えます。(記:伊藤孝)














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by sh_offstage | 2014-06-19 20:52 | Comments(0)

演劇的なダンス物語「C×C」公演間もなく

今週末の土曜日と日曜日、D-zoneフェスティバルの第11弾として、「C×C」カンパニーが登場します。

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作品名は『春木桜子の死に関する考察』。演劇的な要素の濃い作品にダンスが心象風景のように折り込まれたユニークな作劇法による舞台です。作・演出は古賀裕人さん、振付は藤井咲恵さんと久保佳絵さん。9人の出演者による微温的な時間が静かに流れていくドラマ・シアターです。昨日の照明・音響下見の写真からご想像下さい。

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この公演、21日(土)は19時から、22日(日)は14時と19時からの3回。皆様のお出かけをお待ちしています。(記:伊藤孝)



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by sh_offstage | 2014-06-18 17:47 | Comments(0)

2日間にわたったTRIPPLE公演終わる

一昨日と昨日の2日間、D-zoneフェスティバルの第10弾、ダンスグループTIPPLEの公演が3回にわたって行われました。

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TRIPPLEは横浜ダンスコレクションEXやセッションハウスの「シアター21フェスStep Up」などで振付作品を発表してきた岩佐理恵さんが今年立ち上げたばかりのグループ。岩佐さんをはじめ5人の出演者は、東京女子体育大学や桜美林大学でダンスに取り組んできた卒業生たちです。

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今回上演した作品は題して「さみだるる、世界」。日常的な仕草の中からダンスをたぐりよせることをモットーに創った作品は、モノローグやダイアローグなど言葉を発語しながらの演劇的シーンをまじえながら、セーラー服姿の若い女性たちが自分探しをしていくダンス物語。客席に囲まれての珍しい舞台仕様で、ダンサーの動きが間近で感じとれる時間が静かに過ぎていきました。

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そしてラスト・シーンでは、ばらまかれた多くの靴の中から自分に合ったものを見つけていくことで大団円となったのでした。

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D-zoneフェスティバル、今週土曜日、日曜日には第11弾として、藤井咲恵さんらのグループ「C×C」が登場します。またどのような舞台となるのか、楽しみです。(記:伊藤孝)































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by sh_offstage | 2014-06-16 01:03 | Comments(0)

TRIPPLE『さみだるる、世界』今週末開演

今週末はDzoneフェスティバルの第10弾として
TRIIPLE『さみだるる、世界』の公演を行います。
振付の岩佐理恵を始め5人の女子達がセーラー服姿で踊ります。
今回舞台は全面を客席に囲まれた変則的なステージになります。
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全力で踊り続ける彼女達の舞台を360°お楽しみください。
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TRIPPLE
『さみだるる、世界』

2014年
6/14(土)19:00
6/15(日)14:00/18:00
料金 一般前売¥2,500 一般当日¥2,800 学生前売¥2,000 学生当日¥2,300

振付 岩佐理恵
出演 磯村奈未、風岡美沙、迫田舞美、村田茜、岩佐理恵
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by sh_offstage | 2014-06-12 16:46 | ダンス公演 | Comments(0)

等身大の電気スタンドとのコラボで不思議な空間が出現した「mome」公演

昨日の7日土曜日、D-zoneフェスティバルの第9弾として、江藤裕里亜さんが主宰するグループ「mome

(もーむ)」の2回にわたる公演が行われました。

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出演者は江藤さんはじめ、大野香織さん、藤井彩加さん、堀田果那さんの女性ばかりの4人、唯一の男性は時々幻のように舞台を横切っていく音楽担当の三上僚太さん。

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作品のタイトルは『明日のきのう 昨日のあした』。“「今」が薄く薄く積み重なって「過去」になっていく。”とプログラムに書かれた江藤さんの言葉。そんな時間の経過と人(他者)との出会いを象徴するように舞台に置かれた4つの等身大の電気スタンド。それとコンタクトをとりながら4人のダンサーたちが動き踊る中で、時間が静かに過ぎていく印象深い舞台となりました。

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次々の独創的なダンサーやグループが登場するD-zoneフェスティバル。来週の土曜日と日曜日は、東京女子体育大学出身で横浜ダンスコレクションやセッションハウスの「シアター21フェスStep Up」などでも作品を発表したことのある岩佐理恵さん主宰のグループ「TRIPPLE」の出番です。どのような舞台とあいなるか、楽しみです。(記:伊藤孝)








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by sh_offstage | 2014-06-08 02:05 | Comments(0)