プロデューサーの伊藤孝です。
28日、29日に実施したジャンさんのワークショップ生による公演「The Walts of Life」には、多くの方が来てくださり、出演者のユーモラスな挙措動作に観客席からは笑い声が聞こえてくる楽しい時間となりました。
毎年クリエーションWSで作品を創ってきたジャンさんですが、今年はジャンさんにピナ・バウシュの遺志を受け継ぐ想いが強くあったためでしょうか、参加者一人ひとりにも考えさせるというダンス・シアターの手法をフルに使っているのが特徴的なことだったように思います。
日本文化に深い関心を寄せるジャンさんは「ドキドキ」とか「トクトク」といった日本語特有の擬音を出演者達に言わせながら動いていく演劇的なシーンの数々を組み立て、後半はダンサーが次々に出てきて激しく踊るダンス・シーンで見る人の気持を一気に解き放つような構成で、お客さんからは「とても親しみやすい世界だった」といった意見が多く聞かれてのは嬉しいことでした。
表れてくる世界に違いはありますけれど、マドモアゼル・シネマもダンス・シアターの方法で作品を創り続けているカンパニーで、秋の公演に向けてのトレーニングも始まっています。日本でもこうした演劇やダンスの境界線を越えた様々色合いのある作品が生まれ、皆さんに楽しんでいただけるようになるといいなと改めて思った次第でした。
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