プロデューサーの伊藤孝です。
もう昨日のことになりますが、24日私達の活動に深い理解を示してくださっている駐オーストリア日本大使だった田中映男さんに、オーストリア政府から両国の交流に寄与したとして功労賞が授与され、その叙勲式が東京のオーストリア大使館で開かれました。
国連公使やフランクフルト総領事、ナイジェリア大使なども歴任してきた田中さんの国際貢献は政治、経済、文化など多岐にわたっていますが、とりわけ文化交流に熱心で、アートに対する造詣の深さときめ細かな目配りは定評のあるところです。
そして数年前からセッションハウスの草の根的な活動にも注目し、一昨年にはマドモアゼル・シネマのウイーン公演に実現の道をつけて下さいました。
昨年秋に外交官活動から身を引いた田中さんですが、これからは内向きになりがちな日本の若者達が世界に飛び出していくよう手助けをしていきたいと考えているとのことで、セッションハウスの活動にも参加して若いアーティスト達に語りかけていきたいと仰っています。
この田中さんのように世界を広く知る者として己が役割を果たしていこうとする人がいるからこそ、国際交流をいっそう深化させることが出来るのだと思うにつけ、私達もそれぞれの持ち場で自分が担うべき役割をしっかり自覚して、事に当たらなければと改めて痛感させられてくるのでした。
昨日は式典といってもごく親しい人が集まってのなごやかなもの。女性のバストル駐日オーストリア大使から叙勲された田中さんの穏やかな笑顔がとても印象的なセレモニーでした。昨日私はうっかりカメラを持っていくのを忘れてしまい、田中さんの晴れ姿を撮ることが出来ませんでしたが、その代わり、ウイーンで撮影した田中さんの笑顔の写真をお見せすることにしましょう。
なお、田中さんは7月に今年の企画「ダンス的環境革命“みんなで”プロジェクト」のトークゼミの講師の一人として参加、世界につながるアートとは、ダンスとはと大いに語っていただくことにしています。乞うご期待です。
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