昨日の土曜日、「一人ひとりがカズダンスを!」を合言葉に、多くのワークショップ生らが参加して「ダンス専科」公演が行われました。
この合言葉は、先ごろ東日本大震災の復興支援で開かれたサッカーのチャリティー・ゲームで、大ベテランの三浦知良選手が見事なシュートを決めて、おなじみの“カズダンス”を披露し、万雷の拍手をあびるという出来事から出てきたものです。「(ダンスをしていいのかどうか)迷ったけれど、日本中を明るくできたらいいと思ってやりました。今本当に苦しんでいる人にあきらめてほしくない」と語るカズさん。被災者への想いをこめてのひと蹴りだったのです。
いま将来への不安が拡がる中、私達に出来ることは、カズさんのように、失速しそうになている世の中に少しでも平衡感覚を取り戻すために、自分の持ち場で一人ひとりが力を出し合っていくことでしょう。
「ダンス専科」には持ち味もさまざまな4つの作品に総勢31人が出演、それぞれが精魂こめた“カズダンス”を見せてくれたのでした。 (記:伊藤 孝)
1.『Sanbom』振付:JOU
2.『ユキオとチアキ~さよならムーンライト~』富野幸緒、野口千明
3.『マドモアゼル・シネマ「途中下車」より』振付・監修:伊藤直子 / 指導:伊達麻衣子
4.『DIVISION』チーム松本 監修:松本大樹
そして今日の日曜日は、今年1月ニューヨークで踊ってきた近藤良平さん率いる「リンゴ企画」一党による凱旋公演です。相次ぐダンス・プログラム、期待してください。