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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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平常心を持ち続けることの大切さ

東日本大震災の被災地には一ヶ月経った今も余震が続いています。被災地の人達は住まいも定まらず、津波の爪あとが残る所で農業や漁業などで地域を支えてきた人達の再建への目途は「日暮れてなお道遠し」の感があり、胸が痛みます。そして破損した原発から出る放射能は、現場の方々の決死的な働きにも関わらず、封じ込めるにはまだまだ長い時間がかかると言われています。

この非常時ともいえる状況の中で、私達はこの事態をどう受け止めどのように日常生活を送っていったらよいのか、皆一人ひとりが心の中で思い悩んでいるように思えます。平常心を失いそうになる今、私達に出来ることは自分の持ち場で出来ることをやり続けることも大切なことでしょう。

被災地の町でいち早く再開したものに映画館がありました。待ちに待ったようにそこにやって来たのは長引く不安な生活に疲れきった人達。映画を見る子供達のはじけるような笑顔が印象的でした。どんな逆境にあっても、人々は平常心を取り戻すために求めるものは、住む所や食べ物だけではない。歌や映画やダンスをも求めているのかも知れないのです。

極端な例えかも知れませんが、1993年のこと、ユーゴスラビアで民族間の争いが続いていた時、アメリカの作家スーザン・ソンタグが銃火の飛び交うサラエボでベッケットのお芝居「ゴドーを待ちながら」を上演したという話を思い出します。あのような状況下でも、いやあのような状況だからこそ、演劇を見たい、アートに触れたいという人達がいたのです。そのことの意味するものを、皆で考えてみようではありませんか?

昨日の土曜日、セッションハウスでは「D-zoneリレー」の5回目で、河村靖子さんら5人のバレエ・ダンサーによる公演「こころの関節」が行われました。祈りと生きている喜びに満ちた作品で、さわやかな風が吹き抜ける素敵なひとときが過ぎていきました。             (記:伊藤 孝)
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by sh_offstage | 2011-04-10 03:19 | Comments(0)
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