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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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危機の中で生まれる連帯感

ジャン・ローラン・サスポーテスさんが日本にやって来ました。東日本大震災と原発事故が起きたため、滞在中だった香港から一度はドイツのヴッパタールに帰り、情勢の推移を見ていたのですが、このほど決意して来日したものです。

地震と津波のため破損した福島原発から漏れ出る放射能への恐れから、多くの外国人が日本を去り、来日を見合す人が続出、いくつものダンス公演やコンサートが中止となる事態となっています。ヨーロッパなどでは極端な例かも知れませんが、日本中が放射能まみれになっているような情報までが流布しているとのこと。放射能の恐ろしさは原爆体験のある私達日本人には身にしみているはずのものですが、海外の人々のそれを越えたあまりの過剰反応ぶりに接すると悲しくなってきます。さまざまな情報が飛び交っていて、何が正確な情報なのか見極めがつきにくいところがありますが、風評被害などの愚に陥ることなく出来るだけ冷静に情報を分析して“正しく恐れる”ことをしていかなければと思います。

そうした中で来日してくれたジャンさんの決意は、私達にとって大きな励ましになるものですが、先頃伝えられた日本文学研究者のアメリカ人ドナルド・キーンさんが被災者との連帯を示すため日本永住を決意したというニュースも、私達の気持を熱くしてくれるものでした。NHKのインタビューで「外資系の会社が社員を日本から呼び戻したり、野球の外国人選手が辞めたり、『危ない』と言われたりしているが、そういう時にこそ、私の日本に対する信念を見せる意味がある」と語ったというドナルド・キーンさん。

ジャンさんも言わずと知れた日本大好き人間。これからほぼ一ヶ月の滞在で、東工大・世界文明センターでの宮沢賢治企画やコントラバス奏者の齋藤徹さんらとのセッション、スタジオ“いずるば”での「気の道」WSなどさまざまなプログラムに参加、その皮切りとしてセッションハウスで連休中に行われる「神楽坂ダンス学校」にも登場し、5月1日と4日にダンスの基本を教えるWSをやってくださることになっています。そして8月には久々に再演するマドモアゼル・シネマの「東京タンゴ」公演には再び来日し、村長さんの役として出演します。乞うご期待!です。  (伊藤 孝)
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 ジャンさんとプログラム・ディレクターの伊藤直子

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by sh_offstage | 2011-04-29 00:55 | Comments(0)
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