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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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時空を越えた連帯感に感動

あの日から間もなく3ヶ月になろうとしていますが、今もなお新聞などでは被災者の方々の悲喜こもごもの話が報じられています。

その中で先頃朝日新聞の載った記事で、北海道函館市の漁協から津波で多くの船を失った岩手県久慈市の漁協に228隻の漁船が贈られるというニュースには、いたく感動させられました。

何でも77年前の1934年函館で大火があり、2800人余りの死者・行方不明者が出たことがありましたが、その際に久慈など岩手各地から義援金が贈られたとのこと。その時の恩返しとして函館市の漁協が「漁師にとって船は命。同じ漁師として何かしたい」という思いから、中古の船228隻を集め無償で提供することにしたというのです。

ウニやワカメ漁に使える小型漁船が台船に乗せられて出港したのは函館市の東部にある椴法華(とどほっけ)漁港。私にとってもTBS時代に若い漁師さんを取材したことのある思い出深い港です。海で体をはって働くことが好きでたまらないという漁師さんのさわやかな笑顔が今も蘇ってきます。その漁師さん達の77年という時空を越えての恩返し。足の引っぱりあいに時間を浪費している政治家達と何という違いでしょう。 (記:伊藤 孝)
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朝日新聞(森井英二郎氏撮影)より




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by sh_offstage | 2011-06-08 22:27 | Comments(0)
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