セッションハウスのスタッフが制作面で学生たちをサポートするUDC公演も、歴史を積み重ねて11回目となりました。今年は全国12大学から48人の学生ダンサーが結集。土曜、日曜の2日間、学生たちと観客の間にあたたかな空気が通い合うホット・ステージが繰り広げられました。
各大学ごとに創意工夫をこらしたダンス作品が、一つ終わるごとに客席からは自然に拍手、拍手の嵐。何しろ元気あふれる学生達のダンスです。面白いお見せしたいシーンは数々ありましたが、今日は若さならではのジャンプ・シーンでUDCダンスの楽しさを感じとっていただければと思います。
今回は一つ一つの作品もさることながら、とりわけフィナーレの25分の合同作品の出来栄えには感動させられました。普段は遠く離れ離れの学生たちが東京で出会い、わずか1週間足らずの間に見応えのある作品に仕立て上げたのですから、驚きでした。題して「Up to Today from Now on ~今日にいたるまで、そしてこれから~」。いくつものシーンで構成され、衣裳や音楽、振付も多種多彩で、現代の若者たちの歴史感や人間感が伝わってくるものでした。先日も書きましたが、このような作品を生み出すことの出来る学生たちの結束力、創造力は、先輩から後輩へとバトンタッチしていくUDCの歴史にとって大きな1ページとなるに違いありません。
(記:伊藤孝)