セッションハウスの2Fガーデンで開かれている大畑嗣博さんの展覧会も、残すところ今日1日となりました。
音楽を聴きながら自在に描いたパステル画を、蝋燭の炎で丹念にいぶしていくと、摩訶不思議な深みのある色合いに変化していくのだとのこと。何度お聞きしてもどうしてこんな変化が起きるのか、狐につままれたような想いになってくるのです。淡々としている方だけに、その底に秘めたアーティストのあくなき探究心には感心するばかりの10日間でした。
そして今日改めてじっと見ていて「これは現代版・寒山拾得図ではないか?」と思える作品がありました。抽象的な作品ですから、具体的なものを描いてはいないものの、大畑さんの作品の中からは人影や犬や魚の姿が浮かび上がってくるのです。ご紹介する作品は先日千葉市美術館で見てきた江戸時代の画家・曽我蕭白の大胆な筆致で描かれたものもそうですが、古来多くの画家が描いてきた「寒山拾得図」をなぜか思い出させるものでした。

ガーデンでは引き続き21日(月)からは、6人の女性作家で結成した「やまんばの会」の展覧会が始まります。平面作品あり立体作品ありで何が飛び出してくるのか楽しみです。地下スタジオのダンスも面白いけど、2Fガーデンも次々と面白いことが起きています。ぜひ覘きに来てください。(記:伊藤孝)