マドモアゼル・シネマは昨日の土曜日、岩国と福岡の「東京タンゴ秋」公演を終え、東京に戻ってきました。そして、今日の日曜日と明日の祭日、3回公演で巡回公演を締めくくります。
岩国はちょうどアメリカ海兵隊のオスプレイの沖縄移転で大騒ぎの真っ最中でしたが、シンフォニア岩国での公演には子供たちからお年寄りまで、幅広い年齢層のお客様が詰めかけ急遽桟敷席まで作ることとなりました。そしてポワント条例なるものが醸し出すてんやわんやのダンス物語を大いに楽しんでくださったようで、笑あり暖かな拍手ありの舞台となりました。


続いて訪れた福岡イムズホールはコンドルズなどが毎年公演をやっている劇場で、バレエからコンテンポラリーのファンなどでいっぱいとなり、尾本安代さんと松本大樹さんをゲストに迎え、ダンスのジャンルを越えたコラボレーションがとても新鮮だったといった感想が多く聞かれました。今回はピアニストの藤田佐和子さんも初めてツアーに参加、音楽とダンスの響きあいも大好評でした。

また岩国と福岡ともども、到着した日の夕方から「東京タンゴ」の中の1シーンを踊ってもらうレパートリー・ワークショップを開催。岩国では大勢の子供たちも参加、福岡ではバレエやさまざまなダンスをしているアダルトが参加、公演の最後には舞台に出てもらい、マドのダンサーと一緒に踊って喝采をあびる一幕もありました。


巡回公演は自分たちの力だけでは出来ないことです。今回も岩国では美術作家の原田文明さんらが市民と結成している「フォーラム2012<岩国>実行委員会の皆さんの、福岡ではスウェイン佳子さんらのNPO法人コデックスと劇場イムズの協力があってこそ実現したものでした。両地で関わってくださった方々に感謝、感謝です。
東京での締めくくりの公演は今日は午後7時から、明日は午後2時と午後6時からです。セッションハウスでは昨年12月に続いての再演ですが、新メンバーを参加、作品の構成を大幅にリメイクしての作品となっています。ぜひ初めての方にも、すでに見ている方にも作品の変容ぶりをご覧いただけたらと、ご来場をお待ちしています。(記:伊藤孝)