岩国、福岡と巡回してきたマドモアゼル・シネマの「東京タンゴ秋」は、10月7日(日)と8日(月・祝)にセッションハウスで締めくくりの公演(3回)を実施しました。
岩国も福岡もステージ、客席ともに大きく、ダンサーたちものびのびと踊ってきただけに、セッションハウスのサイズにとまどいを覚えたものの、基はといえば踊り慣れたスペースであり、作品が生まれた場所であるだけに、あっという間に自家薬篭中のものとして、元気いっぱいのダンスシアターを見せてくれました。祭囃子のようにアレンジされた「インターナショナル」のシーンなどは、まるで客席に襲いかかるかのよう、小劇場ならではの迫力にみちたものでした。
いつもは履きなれないぽトーシューズに挑戦してきたマドのダンサーたちの踊りっぷり、ゲスト出演した尾本安代さんと松本大樹さんの素敵デュエット・シーンなどのステージ写真をご覧ください。
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「ポワント条令」を存続するべきか否か、お客さんにも村民投票に参加していただきました。「東京タンゴ」の振付・演出は伊藤直子、ただ「ウナセラディ東京」でフィナーレを飾るダンスは、前村長のジャン・サスポーテスさんの振付がそのまま残されたもので、物語はこのダンスで大団円となったのでした。
この公演でマドモアゼル・シネマの今年の公演は終わりとなりますが、来年は結成20年。大方斐紗子さんとの再共演など、多彩な企画を立案中です。何が飛び出すか、楽しみにしていてください。
なお、岩国に招いてくださった「フォーラム2012<岩国>実行委員会」の原田文明さんがブログで、マドモアゼル・シネマのワークショップや公演のことを写真入りで書いてくださっています。原田さんのブログはセッションハウスのホームページとリンクしていますので、ご覧になってみてください。(記:伊藤孝)