2月に入って初めての公演、大方斐紗子さんと
マドモアゼル・シネマの合同公演「舞・歌」が2日(土)、3日(日)に行われ、3回公演ともに満員の盛況となりました。

前半は大方斐紗子さんとマドモアゼル・シネマが共演する「二月の子守唄」。懐かしい子守唄の記憶をたどりながら、歌あり、4匹のひよこ達の寸劇あり、宮沢賢治の朗読あり、寄せては返す波を思わせるエキサイティングなダンスありのスペクタクルで、あっという間の50分が過ぎていきました。ベテラン女優の大方さんとマドモアゼル・シネマ共演は昨年の6月の「つぐちゃんの空」以来の2度目でしたが、さらに息の合った舞台でダンスシアターの魅力をたっぷりと伝えるものとなりました。


そして休憩をはさんでの後半は、大方さんは歌手へ変貌。敬愛するエディット・ピアフの歌の数々を、森丘ヒロキさんのピアノと共に表情や身振り豊かに熱唱する1時間となりました。これまで山あり谷ありの役者人生を歩んできた大方さんが唄うピアフの歌は、森丘さんのタッチの強い演奏とともに、聴く人の心にずしりと響いていくもので、客席のそこここで感涙にむせぶ人もみられました。

ダンサーたちとの共演の第1部、そして歌の世界に酔いしれる第2部という構成は初の試みでしたけれど、大方さんを中心にとうとうと流れる川のような公演となり、アンケートにも「こんなコラボはわが人生で初めてで、感動しました」との声も聞かれたのでした。(記:伊藤孝)