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鄭周河写真展オープニング・トークに大勢の人が参加

昨日7日から2Fギャラリー【ガーデン】で、鄭周河(チョンジュハ)さんの写真展「奪われた野にも春は来るか」が始まり、午後7時から行われたオープニング・トークには大勢の方が来場し、賑わいました。
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トークには鄭周河さんをはじめ、今回の巡回写真展の提唱者である作家で東京経済大学教授の徐京植さん、哲学者で東京大学教授の高橋哲哉さん、司会に東京経済大学講師で311全国協議会共同代表の早尾貴紀さんが、次々と発言。イ・リョンギョンさんの同時通訳を介しながら、いわゆるドキュメンタリーとは違った鄭さんの写真の一見美しく見える風景の中に何を見、どのようなことを感じるのか、それぞれの想いや見方を語り、深い語り合いの2時間となりました。

鄭さんが福島を訪れ、原発事故の放射能禍に見舞われた地の写真を撮り始める前には、韓国でも多数の原発が稼働していることに危機感を覚え、原発のある風景を撮り続けていた写真家です。その静かに語りかけるような手法について、鄭さんは「予兆」という言葉を使って語っていましたが、一つ一つの作品には確かに黙示録のように問いかけてくるものがあるように思えます。

あの被災の時から2年有余、復興や復旧が叫ばれながら遅々と進まず、故郷に帰れない人が大勢いるのにもかかわらず、日本政府は臆面もなく経済成長一点ばりで原発の再稼働を政策に掲げ、外国への原発をセールスすることを公然化し始めています。そのような被災地の人々の気持ちを逆なでし、記憶を風化させていく動きに、私たちはどのように抗していくべきか、参加者一人一人が考える場となったのでした。
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後半には会場からの発言も多く出て、これまでにこの場所で5回にわたってトークの会「福島の声を聞こう!」を主宰してきた渡辺一枝さんも手をあげて発言、被災地を訪れて体感することの大切さを語っておられました。
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この写真展、5月16日(木)まで開催しています。ぜひお立ち寄りください。(記:伊藤孝)
by sh_offstage | 2013-05-08 18:03 | Comments(0)
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