アヴィニョン演劇祭に初参加するマドモアゼル・シネマは、明日火曜日フランスへ向けて出発します。何しろ世界三大演劇祭の一つに挑戦するのですから作品創りにぬかりはないか、出発間際までその点検作業に追われていました。
先週金曜日には衣裳をつけてのリハーサル。照明プランは産休中の石関美穂さんがたて、現地でのオペレーターは内田裕子さん。内田さんに衣裳をつけた映像を送るためもあってビデオ撮影もしたのでしたが、やはり原田松野さんデザインの衣裳を身につけると、否が応でも本番間近しという想いにとらわれてきました。
そして渡航メンバーが勢ぞろいの記念撮影。振付の伊藤直子と5人のダンサー(相原美紀、竹之下たまみ、佐々木さやか、佐藤郁、外園彩織)、テクニカル担当の上田道崇、制作・舞監担当の鍋島峻介の8名に加わって、毎回リハーサルに立ち会って監修の手伝いをしてくれた徳永梓さんも一緒にパチリ。
既に演劇祭は始まっており、「伝統と現代」のテーマで同じ劇場をシェアしている坂東扇菊さんの日本舞踊グループは公演の真っ最中。大勢の人が集まって熱気むんむんのフェスティバルの様子を伝えてきてくださっています。マドモアゼル・シネマの「赤い花 白い花」の上演は20日から30日までの11回、これまでにない長期間の公演ですが、それだけにお客さんに来てもらうために、舞台の前後には街頭に繰り出して宣伝もしなければなりません。昨日日曜日には街宣用の衣裳をつけての行進やハイハイダンスのレッスン。左京督子さんデザインの衣裳で踊るダンサーたちは、きっと人の目を釘付けにすることでしょう。
一行は8月1日に帰国しますが、8月3日には「神楽坂ダンス学校夏校」の中で、マドモアゼル・シネマの「アヴィニョン演劇祭追体験」と題したワークショップを、9月28日、29日には『赤い花 白い花』の凱旋公演を行い、演劇祭参加の報告をします。ふるってご参加、ご観覧をお待ちしています。(記:伊藤孝)