2月23日から始まった今年のD-zoneフェスティバル9回目を迎え、今週土曜日27日のヌカパラ!の『愛こそはすべて』で幕を閉じます。
ヌカパラ!という不思議な名前の集団は、2012年、twitterをきっかけに集まった渋谷の居酒屋で突如結成されたとのこと。美術、演劇、路上パフォーマンス、ダンスなど様々な経歴を持つ7名が寄り集まって、今回がその旗揚げ公演という次第。

構成・演出の荒悠平を中心に、酒井和哉、新宅一平、手代木花野、濱田陽平、矢作もえみ、山下彩子という一癖も二癖もある者ばかり。
火曜日の夜、照明・音響の下見を拝見しましたが、私小説家を自称する父親を持つ家族(犬も猫もまじえて)の物語で、台詞や印象的なアカペラの合唱が随所に入り、激しい動きのダンスがあるかと思えば、静かなソロダンスもあるなど多彩な場面が展開していきます。家族ならではのすったもんだもありながら、愛にみちた平穏な世界にどこか癒されるものがある不思議なダンス物語です。


この公演は7月27日(土)の15時と19時の2回です。まだ余席がありますので、体で描く家族愛の風景を楽しみにお出かけになってはいかがでしょうか?(記:伊藤孝)