4人の女性振付家が寄り集まって競演する「カトリカール」公演が14日土曜日に行われ、盛況裏に終わりました。
光り輝くオブジェあり、空き箱に写る映像あり、体の動き一つで勝負するものありと、アイディアも創作方法もさまざまの作品が舞台を共有しての競演です。そこからどんな味わいのケーキが飛び出してくるのか、観客の皆さまにとっても興趣の尽きない舞台となりました。

振付・出演:MILA『fog....』
fog....、霧が発生して、ホワイトアウトした山の中にいたことがある。視界を遮られ霧に包まれると、不安なような、自由なような見えないものが見えてくるような。白く白く閉ざされて開いていく霧の中、人は見たいものを見るのだろうか。

構成:坂田有紀子 振付・出演:加藤律、佐渡島明浩、吉川千恵、坂田有紀子『1から42』
空気だって数字の配列にすぎず、ちょうどバランスが整っているとき、ふぅー、わたしたちは息つくことができるのだ。

振付・出演:寺田未来『だった。のですが、』
当初『だった。のですが、』は仮題で、新しい題名を記載する予定だった。のですが、このまま行く事にしました。思いの行方はいつもあてにならなくて。

振付・出演:小嶋亜衣、古田島正子、八子真寿美『水ニナガシテ』
女が集えば何かが起こる。「すみません・・・もう限界です・・・」
多彩な味覚が味わえるこの「カトルカール」。4回目の公演は12月7日、古園美果、矢沼礼子、花岡良枝、あらた真生の4人の振付作品が登場します。次回も今から楽しみにしていてください。(記:伊藤孝)