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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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表現様式の多様性を提示する「ダンスブリッジ」スタート

コンテンポラリーダンスの多様性と独自性を提示していく新たなプログラム「ダンスブリッジ2013」がいよいよ始まりました。19日(土)と20日(日)に行われたPART1には、松本大樹、ニナ・ディプラ、近藤良平の3人の振付作品が登場、観客にとっても表現様式のさまざまを楽しめる中身の濃い公演となりました。

トップバッターとして登場したのは、10年プロジェクトでデュオダンスの可能性を追求している松本大樹とアンディ・ウォンによる「樹林の舞」の9作目となる作品。回を重ねるにしたがって、表現はよりシンプルでピュアなものとなり、哀感ただよう舞台となりました。
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2番目に登場したのはパリを拠点に活動しているギリシャのダンサー、ニナ・ディプラのソロ作品「ローザ」。経済危機に見舞われた欧州を象徴するかのようにユーロ紙幣やコインをまき散らしたりしながら、現代社会に生きる女性の迷いや焦燥感を、ピナ・バウシュへのオマージュの気持ちをこめて独自に模索してきたダンスシアターの手法で描く、ドラマチックな舞台で、観客の共感を呼びました。
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最後を飾ったのは近藤良平が若手ダンサーの中村蓉と踊る「恋のバカンス」。旅に出た男と女が牧場に紛れ込み、牛たちと戯れたり豚を食べてしまおうかと企んだり、ユーモラスなシーンを軽やかなダンスで創り出し、会場の笑いを誘っていました。
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それぞれ持ち味の異なるダンスでしたが、観客の皆さまに楽しんでいただくとともに、舞台を共有しあうことでダンサー同士に連帯感が生まれてきたことは、イメージの架け橋をと願うこのプログラムならではのことでした。

続いて26日(土)と27日(日)にはPART 2として、今津雅晴、中村駿&歌川翔太、伊藤直子による3作品が競演します。また熱い公演となることでしょう。ご期待ください。(記:伊藤孝)
by sh_offstage | 2013-10-22 02:05 | Comments(0)
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