ダンサーの単独公演をサポートするD-zoneフェスティバルが今年も始まります。その第1弾として、今週土曜日22日にイスラエルのビジュアル・シアターClipa Theaterで活躍している塩野入一代さんが、久々に登場します。Clipa Theaterは主宰者のイディット・ヘルマンさんやディマさんが来日の度にセッションハウスで公演やワークショップを実施しているお馴染みのカンパニー。今回は、そのカンパニーの仲間のオデット・ザドクさんを帯同して帰国し、2人で共作した「ATOM」と題した男女の物語を、鍛え抜かれた体のぶつかり合いと特殊な仕掛けをした影絵を使っての構成で描いていきます。
“ATOM”は原子(物質の構成要素の一つ)の働きにインスパイアされて創った作品で、ヨーロッパ各地のフェスティバルで上演され、その独創性が高く評価されています。先の横浜ダンスコレクションEX2014では20分で上演されましたが、セッションハウスでは50分近いフルバージョンを見せてくれます。昨夜、照明・音響の下見リハーサルがありましたが、ユニークな舞台作りにスタッフともども興味しんしんの作業となりました。
公演は22日(土)の16と19時の2回です。ビジュアル・シアターの何たるかを堪能できる公演になりそう。この機会にぜひご覧のほどをと、お出でをお待ちしています。(記:伊藤孝)