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セッションハウス スタッフブログ 【スタッフより。】

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笠井叡「日本国憲法を踊る」第2ステージを敢行

昨日53日は憲法記念日。セッションハウスでは笠井叡さんのソロ公演「日本国憲法を踊る」が行われ、満員盛況の下ボルテージの高い舞台となりました。

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この作品は昨年秋、横浜の大野フェスティバルで初演し大評判となったもので、その後芸術選奨を受賞しています。今回は私達のたっての要望に応えて第2弾としてやっていただいた次第です。

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日本国憲法を踊る」とは前人未踏の世界です。「万世一系の天皇が統治する」とうたった大日本帝国憲法の朗読から始まり、フランス人権宣言や古事記、三島由紀夫の“英霊の声”、そして国民主権と戦争放棄をうたった日本国憲法に至る条文や言葉を3人の女性(尾崎若菜、山口奈緒子、川上晶子)が記憶、オイリュトミーの発生法で朗誦して、笠井さんのダンスとコラボレーションしていくという舞台。集中力とテンションの高い時間が過ぎていきました。
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そして、戦場の音や君が代、昭和天皇の玉音放送、ベートーベンの葬送行進曲が流れる中で、帝国憲法以来の“死”のイメージに覆われた暗い空気を一気に取り払うように現れた日本国憲法でした。日本の近代の歴史を言葉とダンスで伝えていく、それは見る私達にとって体の底から現行憲法の理念を感得するまたとない機会となったのでした。

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見に来て下さったお客さんにとってもダンサー達にとっても、「ダンスでこんなことが出来るんだ」と舞台表現の可能性を痛覚させられる公演でもありました。 
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明日月曜日からはヨーロッパ公演を控えているのにもかかわらず、公演をやってくださった笠井叡さんに感謝、感謝の私達でした。そして憲法をめぐっても暗雲たれこめる今です。この作品はもっともっと多くの方々に見る機会が出来ればと願わずにいられません。(記:伊藤孝) 


by sh_offstage | 2014-05-04 21:56 | Comments(0)
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