日本と世界各国の精鋭ダンサーが競演する「ダンスブリッジ・インターナショナル」が今年も間もなく開幕します。
今年は「インターナショナル」と題しているように、4パートに分かれて行うプログラムに、ギリシャ、韓国、香港、ブルキナファソからダンサーが参加し、世界からの受信と世界への発信企画としての役割を担っていくことを目指しています。
そのパート1が今週土曜日18日と日曜日19日に行われますが、既にギリシャから昨年に続いて参加するニナ・ディプラさんも来日、昨夜競演する藤田善宏さん・村田正樹さんのタッグチームと太田ゆかりさんの3組の照明・音響の下見が行われました。

「コンドルズ」の結成以来のメンバーとして今も活躍する一方で、昨今独自の活動を始めた藤田善宏さんは、さまざまなキャラクターの持ち主とデュオ・パフォーマンスに取り組んでいますが、今回はタップダンサーの村田正樹さんと組んでの出演。段ボールを抱えて登場した2人のユーモラスな駆け引きダンス、それがどのように展開していき大団円となるのか、公演を見てのお楽しみです。


リリーステクニックの達人、太田ゆかりさんは、先頃大勢のダンサーと共にダンスの技の魅力を伝えるおおがかりな公演を行ったばかりですが、今回は1人でその時やった振りに挑戦。クラシックの名曲が次々と流れていく中で、30分を見事に踊りきるのですから、そのダンス力の凄さをぜひ見ていただきたいものです。


最後に下見をしたのはニナ・ディプラさん。昨年は「ローザ」という作品で一人ダンスシアターといえるダンスの魅力を存分に見せてくれましたが、今回は13世紀のペルシャの詩にインスパイアされたソロ作品を披露してくれます。ピナ・バウシュが亡くなった後に彼女への想いをこめて創った作品とのことで、渾身のダンスには本番ならではの特別な演出が用意されています。

公演は18日(土)19時から、19日(日)は14時と18時からの3回です。まだ余席がありますので、皆様のお越しをお待ちしています。(記:伊藤孝)