現在、セッションハウスの2F【ガーデン】では、ドキュメンタリー写真家・勝山泰佑(Hirosuke Katsuyama)さんの写真展が開かれています。

勝山さんは、1960年代から現在まで、世の中を揺るがす大小の出来事や、その時代を生き活動してきた人々をフォーカスする写真を撮り続けてきたフォトグラファーです。このほどこれまでの集大成として「できごと」、「ひとびと」と題した写真集を出版、それを記念して展覧会を開くことになったものです。

会場には写真集に載せられなかったものを含めて、モノクロームの写真140点余りが展示されています。作品群は撮影された年月や事項別に分かれていず、アトランダムに展示されていますが、それだけに現在につながる出来事であり存在するものとして伝わってきます


勝山さんは、セッションハウス・ガーデンが開設して間もない1996年に韓国の従軍慰安婦だった方の写真展「海渡る恨(ハン)」を開きましたが、それ以来の当ギャラリーにおける写真展です。30日(金)の午後6時からは歌手の小室等さん、2月6日(金)の午後6時からは編集者の中西昭雄さんを迎えてのトークの会も開かれます。

舞踊家・笠井叡さんの若い頃の舞台姿も展示されています。

日本の敗戦から70年となる今、戦後とはどんな時代であったかに思いを致す恰好の写真展です。皆様に是非見ていただきたく思っています。会期は2月7日(土)迄。ご来場をお待ちしています。そして勝山さんとお話をして下さい。(記:伊藤孝)