昨日の月曜日から2Fガーデンでは、「衣裳の記憶」と題したダンスのコスチューム展が開催されています。
この展覧会は、フランスの舞台写真家であり批評家でもあるジャン・クチュリエさんが長年にわたり収集してきたパリ・オペラ座のダンス作品の衣裳と、セッションハウスのマドモアゼル・シネマの衣裳を一手に引き受けて下さっている女子美の原田松野先生の衣裳による合同展です。
【ジャン・クチュリエさん、原田松野さん(後列の2人)と展示作業に協力した面々】
古典的なバレエ作品の衣裳とコンテンポラリー・ダンスの衣裳が、同じ空間の中で見事な調和を創りだしている展覧会です。パリ・オペラ座作品の衣裳は「白鳥の湖」や「ワシントンスクエア」、「トゥーランガリア交響曲」、「コッペリア」、「戦争と平和」など8点が展示されています。
一方、原田さんがデザイン制作した衣裳は、「100歳からの日記」、「私の東京物語」、「現実蜃気楼」、「赤い花・白い花」、「不思議な場所」などのマドモアゼル・シネマ作品のもの7点に加えて「リンゴ企画」のもの1点が展示されています。
初日の昨日は、今回展示されたオペラ座の衣裳のうち、「白鳥の湖」の衣裳をデザインした高名な空間演出家の毛利臣男さんも駆けつけ、ジャンさんと懐かしそうに語り合うひとときもありました。
絵画や彫刻、写真などと一味違うダンス衣裳の展覧会です。11日の土曜日まで開催していますので、ぜひガーデンにお立ち寄りになってみて下さい。(記:伊藤孝)