セッションハウスの若手ダンサー支援プロジェクトとして実施している「ダンス花」シリーズ、その最後を飾る「ダンス花アドバンス」の2nd Stageが23日(土)と24日(日)に行われ、9月に踊った作品を基にした再演に7組が登場、それぞれステップアップした姿を見せてくれました。
先ず23日のPartⅠにはキニナルキ、仙田麻菜、チャムグループ、ボーナストラックの4組が出演し、それぞれ前回から4ヶ月という時間の経過の中で、新作に創り直した組や構成や踊り方に工夫した組など、その成果を問う舞台となりました。出演順に写真をご覧下さい。

1.キニナルキ『うぶごえ』振付・出演:大前裕太郎、椎野純


2.仙田麻菜『アンカー』


3.チャムグループ『瞬き』振付・出演:跡部舞、大迫菜緒、高橋彩、高橋美砂、堀崎翼


4.ザ・ボーナストラック『楽園』振付・出演:香取依里、田村悟、中村駿、仁科幸
※前回出演の歌川翔太に代わって田村悟が出演

続いて24日のPart Ⅱには、小暮香帆、高橋和誠、中村蓉の3組が出演。中村蓉の相方だった宮川愛一郎が、他の舞台と重なったため一人で踊ることになったことと、“んまつーポス”の豊福彬文も地元宮崎の行事と重なり出演不可となったことがあり、図らずも3組のソロ作品でテンションの高い競演となりました。

1.小暮香帆『AQUA ZONE』


2.高橋和誠『あはい』


3.中村蓉『Time falling down SOLO』

また、公演後には2日間とも、若いダンス研究者の中野優子と木場裕紀(いずれも東大大学院)の司会でお客さんを前にしてプチ・ダンサー会議(アフタートーク)が開かれ、この4ヶ月の間でどのようにして作品を見なおしたかなどをめぐって話し合いが行われました。繰り返し上演する中で自分達の作品を対象化して考えることの大切さを確認しあうまたとない機会となりました。

この「ダンス花」シリーズは、今年度の経験を踏まえて若手ダンサー達がよりよくステップアップしていける環境作りを目指して、来年度も実施する予定でいます。きっと目が離せない企画となることと思います。ご期待下さい。(記:伊藤孝)