5月21日の土曜日、D-zone フェスティバルにダンス・ユニット「&dot.(アンドット)」が旗揚げ公演を敢行。靴箱120個が舞台奥に積み上げられた中で、スニーカーをツールに戯れ踊るパフォーマンスが繰り広げられました。
メンバーは振付・演出担当の清水美紗都をはじめ、肥沼勇人、下西春奈、松井翔子、松隈加奈子の5人と美術担当の辻ルイ子の若さあふれる面々。
作品は題して『スニーカーのための5つの前奏曲』。スニーカーを履いたり脱いだり、紐を結んだり、ほどいたり。足元からその人らしさがにじみ出ることを狙ったダンス・コンチェルトが流れていく1時間の舞台でありました。
私は、スニーカーは、「ハイカルチャーとストリートカルチャー」の曖昧なゾーンに住むアイテムだと思っています。現代文化でも、プロとアマチュア、古典と前衛は以前ほど明確な区分がどんどん無くなってきています。そして、コンテンポラリーダンス。これも定義を持たず、かなり曖昧なジャンルのダンスだと言えます。飛躍ですが、私の脳内では、スニーカー文化とコンテンポラリーダンスはかなり似ていると、感じたのです。(清水美紗都)
ダンサーたちの単独公演をサポートするD-zoneフェスティバルはまだまだ続いていきます。次回は6月4日(土)、「㎤」とこれまたユニークな名を持ったユニットが登場します。どんな舞台が飛び出すのか、楽しみなところです。(記:伊藤孝)