D-zoneフェスティバル第2期の3番目となる愛智伸江さんがコーディネーターとなってダンサー達が結集した「終わりの始まり」公演が、一昨日の9日土曜日2回にわたって行われ、力作揃いの4作品の競演で熱い舞台となりました。
1部では45分を越える芝崎健太さんの作品、休憩を挟んだ2部では渋谷智志さん、インドから駆けつけて下さった原田優子さんのソロ作品、そして愛智伸江さんの振付作品と、踊り達者ぞろいの見応えたっぷりのプログラムでした。舞台写真で公演の熱気を感じとって下さい。

『Sleepless Cannon / 眠れぬカノン』作・演出:芝崎健太 出演:笠井瑞丈、高原伸子、芝崎健太

自分の尺度からしか貴方は受け付けない。この底意地の頑固さと冷たさ。自分の尺度に丁度合う様な貴方を作る。傲慢な自己愛。隠された暴君を少しだけ解放してあげられる場所。そしてそれらを全否定する私の罪悪感と美意識。



『うみべのこころ』振付・出演:渋谷智志
砂の感触。波の呼吸。身体を知って始まりの日へ。


『Co-co』
振付・出演:原田優子
Co-coは、イキモノです。Co-coは、嘘をつきません。Co-coは真実のみに耳を澄ませます。Co-coは…Co-coは、個々の中に、今、此処という、時間と空間のはざま、葛藤と諦めの間に、生きて活きて行きて…いるのかもしれません。

『WHITE LETTER』振付:愛智伸江 出演:高原伸子、愛智伸江(16:00)服部えこ(19:00)Wキャスト
今、あなたが伝えたいことは何ですか?


そして2時間に近くわたった舞台は、フィナーレでは全員で踊り納めをして幕となったのでした。

D-zoneフェスティバル、続いて今週末の土曜日から月曜日の祭日まで、今津雅晴さん振付・演出の猿目『桃太郎』の4回公演が行われます。ここにも踊ること大好きなダンサーが大勢結集しますので、楽しみのつきない公演になることでしょう。(記:伊藤孝)
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