セッションハウスの若手支援プロジェクトの「ダンス花アドバンス」2nd StageのPART 1公演が昨日の18日土曜日に2回にわたって行われ、4組が4ヶ月の時を経てのステップアップの姿を見せてくれました。リメイクしての作品あり、自ら踊ることを封印して後輩の若手ダンサーに振り付けた作品ありと、その成果の問い方もさまざま。舞台写真をお楽しみ下さい。
1.バスタブNY『じょぼしょぼじょぼぼぼぼぼじょぼびっち』振付・構成:ハイジ 出演:柴田菜々子、根本伸平、ハイジ

優しさと裏切りの破片 記憶溢れ出すあれこれ じょぼしょぼじょぼ じょぼぼぼ・・・ あなたの恋心とご一緒に どうぞご覧あれ

2.中屋敷『lonely』振付・出演:中屋敷南

ゆらゆら ふわふわ 浮遊 夢遊 キラキラネオンに照らされても ここはどこわたしは?

3.デルトーカ『もう一人が来る Something in the Air』振付・振付:中村理、佐藤郁(マドモアゼル・シネマ) 脚本・映像:中瀬俊介

黙っているのは言えないからで 止まっているのは癒えない身体 消えない期待が待っている 見えない不安が待っている 「まっているのは誰ですか?」

4.中村蓉『桜ノ満開ノ下デ』振付:中村蓉 出演:内田恭太、花井瑠奈 衣装:田村香織

何だか、似ているようだな、と彼は思いました。似たことが、いつか、あった、それは、と彼は考えました。アア、そうだ、あれだ。桜の森の満開の下です。あの下を通る時に似ていました。桜の満開の下の秘密は誰にも今も分かりません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。~坂口安吾著『桜の森の満開の下』

公演後には振付の中村蓉さんや映像の中瀬俊介さんも交えて出演者一同が舞台に勢ぞろい、若さいっぱいのフィナーレとなりました。

また、2回目のフィナーレの後には、若きダンス研究者の中野優子さんと木場裕紀君が登場し、ダンサー会議で実施した「コンテンポラリー・ダンスって何?」というアンケートの結果などを報告、ダンスを言葉化することでダンスすることの意義を深めていくことの大切さを確認する貴重なひとときとなりました。

続いて来週の25日土曜日には「ダンス花アドバンス2nd Stage」のPART 2公演が開催されます。これまたどのようなステップアップの姿を見せてくれるのか、ご期待下さい。(記:伊藤孝)