一昨日の25日土曜日、「ダンス花アドバンス2nd Stage」の第2陣の公演が行われ、4作品が4ヶ月の時を経て再演ならではの成長ぶりを見せてくれました。ソロ、デュオ、群舞と組み合わせも手法も違っても、若さならではのエネルギッシュなチャレンジ精神は共通しており、コンテンポラリーダンスの面白さを伝える舞台でした。舞台写真をプログラム順でお楽しみ下さい。

1.NECT『shut』演出・構成:二瓶野枝 振付:二瓶野枝、Nect 出演:今村亜利沙、今田直樹、遠藤樹里、中島友里

見たくないと目を背けても、毅然と直視しても、時は同じ速度で過ぎていく。ならば、目を見開いて生きていこうと思う。


2.水越朋『MU / 無有』振付・出演・衣装・音:水越朋

物体である私達は重力をうけながらここにいて / 重みがある、熱がある / 皮膚は柔らかく骨は硬く / 膨らんだり萎んだりしながら呼吸をする / 時に醜く 時にドラマチックに


3.tantan『安全+第一』振付・構成・出演:亀頭可奈恵 出演:阿部真理亜、岡安夏音子、佐々木萌衣、田端春花、吉田圭

集合!!安全確認はじめ!!右ヨシ!!左ヨシ!!前ヨシ!!足下ヨシ!!平和で安全な毎日を。



4.悪童『シンボリック・バイオレンス』振付・出演:中村駿、歌川翔太

飼い慣らして殺す。視認できない暴力。

最後には全員揃ってのカーテンコール。

そして先週に続き、ダンス研究者の中野優子さんと木場裕紀君によるダンス会議の報告会となり、中野さんからはダンサーへのアンケートの分析結果を、木場君からは見学してきたばかりの自動車工場の生産工程になぞらえてダンスの創作の在り方を語るユニークな報告がなされました。

同じ作品を見直しながら再演することの大切さを再認識した「アドバンス」公演でしたが、セッションハウスはこれからも成長著しい若手ダンサーの受け皿になるプログラムを考え、チャレンジの場を提供していくことにしています。(記:伊藤孝)