2週間にわたってメキシコで公演ツアーを敢行したマドモアゼル・シネマの一行11名が今日、元気に帰ってきました。パスクアロとレオンという2都市の劇場で、現地の人達とのワークショップとそれぞれ2
日間にわたる公演を実施してきましたが、メキシコのお客さんの反応は熱狂的で賑やかな舞台となったようです。

メキシコへ日本から初めての移民が渡ってから120年という節目の年を記念して、メキシコ在住の横尾咲子さんが主宰するNPO法人「手をつなごう、メキシコと日本」が招き、奔走してくれた結果実現した今回の企画です。素朴な空気の流れるパスクアロとメキシコ第4の大都市のレオンのお客さんの受け止め方には違いがあったものの、色濃い移民の歴史のあるメキシコです。振付の伊藤直子の祖父母の移民体験のエピソードや当時の写真を使って再構成した『不思議な場所』の世界は、すんなりと伝わっていったようでした。



◆以上はパスクアロの公演写真(撮影:Pila Palaさん)
また、双方の劇場ともに、現地の人達にマドモアゼル・シネマのレパートリー作品の一つ『赤い花・白い花』のいくつかのシーンを伝えるワークショップを行い、『不思議な場所』とともに上演したことも、メキシコの人達との交流を熱く深いものにしたのでした。
◆以上はレオンの公演写真(撮影:Jaime Vaqueiroさん
このマドモアゼル・シネマのメキシコ・ツアーは、多くの方のご支援によって実現出来たものです。改めて御礼申し上げたいと思います。またツアーの詳しい様子は、いずれ映像などをまじえた報告会を開くことにしています。(記:伊藤孝)