9月末から始まった今年の「ダンスブリッジ・インターナショナル」の第4弾、BUTOHプロジェクト公演が今週末に迫ってきました。このプロジェクトで舞踏を特集することは初の試みですが、今回結集したのは舞踏のさまざまな流れを受け継いだ3組4人の男性ダンサー達です。
山海塾やアスベスト館で活躍したことのある工藤丈輝さん、昨年まで大駱駝艦の舞踊手だった奥山ばらばさん、笠井叡氏に師事しているオイリュトミスト・ダンサーの鯨井謙太郒さんと定方まことさん(CORVUS)の面々です。
昨夜テクニカル・リハーサルが行われ、4人はその片鱗をまざまざと見せてくれました。
工藤丈輝さんは、「荒れさびた都市の廃墟にたたずむ人間の生成と興亡」を描いた大作『荒漠器』のショートバージョンを踊ります。

奥山ばらばさんは、「カラダのツカイテとして今ここに在ること」を直視したソロダンス『カバネガタリ』を踊ります。
CORVUSの2人は、2011年に日本の戦後と三島由紀夫をテーマにして踊った『血と雪』をリメイクしての登場です。
私たちがカラダのことを考える時、1960年代から脈々と続いている舞踏の歴史から、感じ取れるもの、学べるものが多々あると思い企画した公演です。ダンサーたちにもダンスを愛する方達にも是非ご覧になっていただきたいと思い、皆様のお越しをお待ちしています。(記:伊藤孝)