D-zoneフェスティバル2018の第1弾、Chikage さんとNaHeekさんのデュオダンス公演が26日の土曜日、2回にわたって実施されました。ニューヨークで出会って以来、帰国後もそれぞれの道を歩んできたベテランのアーティストが、それぞれのうちに共感しあうものを感じて始めたデュオダンス。『phases of the moon』と題して女性と男性が静かに語り合うようなダンスの時間が流れていきました。
Chikageさんは、プログラムの中で書いた短文とともに、写真から舞台の空気を感じていただければと思います。
「あらゆるジャンルの振付作品を踊ってきた自分が、ある時期から、今、感じていることを等身大で表現できればと思い、作品創りを始めた。“その時の自分と向き合う”。創作はいつも、この作業から始まる。今回の作品も、今自分が感じていることを誠実に表現しようと思った。」
「人それぞれ色々はことがあり、それを受け入れるのは難しい。下を向いて歩いている時、ふと夜空を見上げると、この前見たときは欠けていた月が、今晩は膨らみをおびている。月は満ちては欠け、そしてまた満ちていく。」
「NaHeekとは、お互いがむしゃらに踊っていた頃にニューヨークで出会った。2人で作品創りをしていく過程は、自分をさらけ出すようでもあり、また今までお経験を愛おしく思える時間でもある。NaHeekの心豊かな表現力、2人だからこそ出せる空気感から、“昨日・今日・明日の自分は、どんな月のかたちだろう?”と感じていただけたらと思う。」
D-zoneフェスティバル第2弾は、6月2日(土)、3日(日)若いダンサー・グループ“者に点”が、3ヶ月前から2階のギャラリーで続けてきた集大成としての公演を行います。
(記:伊藤孝)