一昨日の16日土曜日、D-zoneフェスティバルの第3弾として、演劇グループ「平泳ぎ本店」(主宰:松本一歩)の公演が2回にわたって行われ、ダンス的な動きを交えて、独特の演劇空間が創り出されました。

「平泳ぎ本店」は男性ばかりのユニット。『演劇的な、余りに演劇的な』と題して、「ファウスト」や能・狂言、鴻上尚史ら古今東西のテクストを参考に構成したシーンが次々に展開。“夢か現か幻か”と思える時間が過ぎていく舞台となりました。


出演は小川哲也、鈴木大倫、二の戸新太、松永健資、松本一歩の5人。メンバー全員が俳優で、劇作家、演出家を置かずにさまざまなアイディアを俳優自身が持ち込み、稽古場で共同してシーンを揉み上げ作劇していくことを信条にしているとのことでした。


力演する面々の真摯な姿を見て、多くの可能性を秘めた「平泳ぎ本店」の今後が楽しみになる公演でした。
D-zone フェスティバル、今週の23日土曜日と24日日曜日には、第4弾として舞踏家の奥山ばらばさんが登場します。昨年の「ダンスブリッジ・インターナショナル」で見せてくれた強靭なカラダの動きを、今回は単独公演で存分に見せてくれるものです。ご期待下さい。(記:伊藤孝)