20日(土)と21日(日)に行われた日本と香港の交流企画「ダンス観戦~Audrism」は、ダンスとスポーツの境界を越えたパフォーマンスの楽しさを観戦できるものとして、好評裏に終わりました。
今回は芸術監督のOng Yong Lockさん率いる香港のカンパニー“Unlock Dancing Plaza”と宮崎を拠点に国内外で活動を展開している“んまつーぽす”(スポーツを逆読みしたユニット名)が、これまでの交流の姿を東京で初公開するもので、ワークショップ生も参加する作品もあって賑やかな舞台となりました。プログラム順に舞台の様子をご覧ください。1.『The Sound』振付:Ong Yong Lock 出演:Andy Lee, JamesYau, Ong Yong Lock移ろいゆく声、エネルギー、空間とパフォーマーの間に流れる複雑で繊細な関係。それを突き詰めていくことで思考を超越するダンスが生まれる。一見、無秩序に互いの名を呼び合い、その声がビニールでできたソファをいつの間にか呼び出す。ビニールのソファは望まれたように膨らんでいく。ただ、私たちが座っているのは空気であるにも関わらず。2.『bolero』名高い曲にOng Yong Lockさんが世界各地でワークショップ生に独創的な振付をしてきた人気作品。
出演:ワークショップ参加者11名とカンパニー・メンバー3名ラヴェルのボレロかに合わせ、ボレロのblo vs oldの情景のヒントが現われる。若さを経験したからこそ、私達は老いてゆく。しかし、老いが如何なる束縛をもたらそうとも、私達初めてみな生命の喜びを渇望するのだ。リズミカルに反復するオーケストラの作品にあわせて行われる、ダンサーと飛び入りの参加者達による構造的だが即興の身体運動によって、このダンス作品は導き出される。3.『低くて太い虹』“んまつーぽす”と“Unlock Dancing Plaza”の合同作品作・演出:豊福彬文、高橋るみ子 出演:豊福彬文、みのわそうへい、児玉孝文、AndyLee、James Yau
僕らは1228.322mileを跳び越えた、否飛び越えた。そして、低くて太い虹を観た。この公演は文化庁の芸術祭に参加していることから多くの評論家諸氏も来場、熱心に見ていたのが印象的でした。
活動の幅を拡げて発展途上の若いダンサーたち、ダンスの普及のために更なる飛躍をとエールを送りたいと思います。(記:伊藤孝)