新型コロナウイルスの感染が世界各地に拡散する中、私たちは万全の安全策を講じながら
公演活動を続けていますが、昨日の14日(土)には20回目となる「カトルカール」の公演を実施しました。
女性振付家の作品に特定した「カトルカール」は、4つの味が一緒になったケーキに由来するものですが、今回は1組が出演不可となったため、3作品による上演となりました。3作品ともに女性の持ち味をたっぷり生かしたもので、明るい空気が流れる舞台となりました。
プログラム順に舞台写真をお楽しみ下さい。

(1) 大塚由祈子・堀菜穂『花束をもう一度』

「一輪でもいいから、毎日花のある生活をしよう」
東京で 仕事をして 恋人と暮らして 平凡な幸せが掴めると 思っていた。


(2) 三輪亜希子『2778.53$』女性ならではの数字の意味するものは?

女の「顔」は、それを見せる意思と、見られている意識との両義性によるアイデンティティなのかもしれない。しかし、時に社会的な定義の範囲により、強迫的にその「顔」を切り替えざるを得なくなっていく。そして、残滓としての「個人」が垣間見える。結局のところ、性別を区分する文化、社会、生物学的な要素は、「個人」を指す基準となり得るかのか。


(3) 272『RE:「OUT DOORS」より』アートディレクション:木下ココ 出演:開桂子、ハンダイズミ、菊池純子、木下ココ、松本大樹

菊池純子のこれまでの作品を再構築していくRE:シリーズ。毎回違うディレクターを迎え、第三者の視点から作品を見直した時に過去の作品はどう変化していくのか。


次回の「カトルカール」公演は9月に予定しています。元気いっぱい、やる気いっぱいの女性振付家たちです。乞うご期待!(記:伊藤孝)