６週目を迎えた「オンライン劇場」に若手ダンサーが続々登場

5月16日から始まった「セッション・オンライン劇場」は6週目となる20日（土）、午後3時からは岩村明里さん、午後8時からは中屋敷南さんと山口なぎささんが登場し、ダンス表現のさまざまを発信してくれる時間となりました

午後3時からの岩村さんは名古屋からの参加で、読書感想舞踊という発想でバレエをベースに太宰治「人間失格」を読んでと題するダンスを披露してくれました。

子どもの頃から読書好きだったという岩村さんは、夏目漱石や谷崎純一郎、芥川龍之介などからプロレタリア文学の小林多喜二まだ幅広い読書歴持っていて、小説から受けたイメージを基に読書感想文ならぬ読書感想舞踊と称したダンス作品を数多く踊ってきたということで、見た人からのチャットでもそれに関する質問が多く、楽しそうに話すひとときとなりました。

続いて夜8時からは中屋敷南さんと山口なぎささんが映像を駆使した不思議なデュエット作品を見せてくれました。最初は中屋敷さんがソロで踊り始めたのでしたが、山口さんがソロを踊り出したところ、前に踊った中屋敷さんの映像を重ねてのデュエット・ダンスとなっていくという不思議な時間が流れていきました。

アフタートークもその手法をめぐる話が軸となりましたが、ソーシャル・ディスタンスが求められる今ならではのコンタクトのあり方としても、ユニークな問題提起となった感もある発信となりました。

なお、ご覧になれなかった方は、2週間セッションハウスのHP上でアーカイブとして見ることが出来ますので、ぜひ覗いてみて下さい。

この「オンライン劇場」来週の27日の土曜日には、午後3時からは山田暁さんが、午後8時からはセッションハウスでも数多く踊ってくれている「コンドルズ」の近藤良平さんが登場します。楽しみの尽きない「オンライン劇場」です。乞ご期待を！（記：伊藤孝）