コロナ禍の下、セッションハウスでも6月のマドモアゼル・シネマの公演以来、お客さんの数を制限しながらライブ公演を再開していますが、昨日の20日の日曜日には、4人の女性振付家による「カトルカール」の21回目になる公演が実施されました。今回作品を発表したのは、菅沼伊万里さんの群舞作品、竹之下たまみさんと古園井美果さんのソロ作品、伊藤多恵さんのトリオ作品で、パンデミックで一人ひとりが孤立しがちな状態の中で、それぞれが人との向き合い方を考えたダンスを提示するような公演となりました。プログラム順にご紹介していきましょう。
1.The Bambiest『Hidden Proposal』
振付・演出:菅沼伊万里 出演:細川麻実子、恩曽めぐみ、井澤来南、田中英里菜、
高幣友里恵、杉本音音、細川初枝
年齢層が様々なダンサーそれぞれが「企画書」となり、これからの常識について「提案」をし、答えを探し出す。
2.竹之下たまみ『普通の人々』
振付・出演:竹之下たまみ 声:奥山ばらば 衣裳:原田松野
これは、あなたと私の物語。ここにいる人、みんなの物語。
3.ダンスシアター多動式『眺めのいい場所』
振付:伊藤多恵 出演:かわせみわ、公門美佳、松原左紀子
あらゆる「人と共有する喜び」が実現しづらくなって。けれど、大声を出すことも自粛してしまう。今日のご来場に、どれだけの力を頂けていることか。
4.古園井美果『風・・・ふう・・・』
振付・出演:古園井美果 衣装:國枝リエ
窓を開け放し、ずっと続いた自宅待機。こちらの事情はお構いなく、差し込む日差しは明るく、風は、やっぱり心地よい。「ふう」
芸術の秋がやってきましたが、人数制限が緩和されたとはいえコロナ禍は続いていますので、セッションハウスでは三蜜になることを避けながら、ライブ公演とオンラインによる公演の二本立てでダンス・プログラムをお届けしていきます。緊張する状態が続く中、きっと一人ひとりのダンサーが心のこもった作品を見せてくれることでしょう。久しぶりのスタッフ・ブログでしたが、これからもダンサーやアーティストの活動ぶりをお伝えしていこうと思っていますので、ご覧のほどよろしくお願い致します。(記:伊藤孝)