金曜日から始まった「ダンスブリッジ」の近藤良平版は、3日目の昨夜は相方に歌手の坂本美雨さんをお招きして、お話と歌とダンスによるコラボレーションで楽しいひとときが過ぎていきました。題して「レディマドンナ・ティータイム編」。この夜も立会いのお客さんを前にして、ティーを飲みながら、二人の出会いから一緒に舞台をしたお話から始まりました。
美雨さんは1980年生まれ。3歳の頃に舞踏を見てダンスに憧れ、坂本龍一・矢野顕子を父母に持つことから自然に音楽の道に入り、17歳で初コンサートをしたという早熟な女の子だったとのこと。
スタジオでは良平さんに発声のための体の動き方のレクチャーする美雨さんでした。
そして美雨さんの愛唱歌、宮澤賢治作詞・作曲の「星めぐりの歌」の歌声の中、良平さんが踊るシーンが繰り広げられていきました。
「あかいめだまの さそり、ひろげた鷲のつばさ、あをいめだまの小いぬ、ひかりのへびの どくろ・・・・・」
そもそもの
2人の出会いは
2006年にミヒャエル・エンデ原作の「
Never Ending Story」のミュージック・ビデオで共演した時でした。
交流を深めた2人がセッションハウスで共演したのは2010年の「リンゴ企画」でのこと。良平さんの構成で多くのダンサーの中で歌い踊ったのも、2人にとって懐かし思い出のようです。好評だったこの作品は翌年ニューヨークに招かれるというおまけつきのものとなったのです。
今年の春セッションハウスのギャラリーで沢山の楽器を並べて展覧会を開いた良平さんは大の楽器好き。美雨さんと歌い踊る共演で幕となったのでした。3日間にわたった3人のレディを相方にして近藤良平版は、お話とダンスと歌で綴られて大団円となりました。それに続いて「ダンスブリッジ」の第2弾は、10月24日の松本大樹監修版で、松本えり作品(出演:松本大樹、松本えり、キム・セション、坂田尚也)と柿崎麻莉子作品(演出:中村蓉、出演:柿崎麻莉子)の2本立てでの一挙上演・配信となります。配信開始は20時から、第1弾とは趣向の違った配信となりますが、ご覧になりたい方はぜひセッションハウスのHPを見て「イープラス」でご予約下さい。また「ダンスブリッジ」はクラウドファンディングを実施していますので、皆さまのお力添えをお願い申し上げる次第です。(記:伊藤孝)