緊急事態宣言下でしたが、マドモアゼル・シネマは15日(土)と16日(日)に人数を制限しながら4回にわたるライブ公演を実施しましたが、昨日のカンパニー‣レパートリー作品の紹介に続いて、今日は前段で行われたカンパニー・メンバー4人によるソロ作品をご紹介しましょう。
コロナ禍の中、一人ひとりが考え悩みながら創り出した作品群は、ユーモラスな場面をまじえながら見て下さった方々に今生きていることに想いを致す時間となってように思われました。発表順にその一端をご覧になって下さい。
蓮子奈津美『まにまに』“このご時世”と呼ばれている時の中で/言われるままに歩いていたら/知らない街についた/表情のない人々/よく聞こえない話し声/隙間風が吹き 日没が早い/これは何年も前の話になる予定の話
秋元麻友子『この嘘がばれないうちに』
嘘が好きなあなたも嘘がきらいなあなたも/これまで嘘と一緒に生きてきた/これからも嘘と一緒に生きていく
竹之下たまみ『わたしを離さないで』
わたしを私たらしめるものよ。どうか、あなたの記憶から消えないように。
中島詩織『そらがなく』
彼女は2月に大けがをしてリハビリ中ですが、椅子に座って踊りたい気持ちを爆発させました。それがなく、そらがなく。/日々変容し続ける。/世界も自然もからだもヒトも関係も。/どうせならそのど真ん中で生きよう。なお、プロジェクト・メンバーが参加し勢いを増してきたマドモアゼル・シネマは9月の4日、5日に新作公演を実施することにしています。今回の群舞やソロ・ダンスにチャレンジしたダンサーたちが、更に飛躍した技と姿を見せてくれることでしょう。ご期待下さい。(記:伊藤孝)